この記事は
ケセラセラっていうスペイン語が大好きで好き数寄マンボウなので、人生のモットーに掲げて生きてMATH。
ケセランパセラン。
コンディショナー付けたから、毛せっらせら☆
というあなた向けです。
こんにちは。
最近週に3回頭全体に生はちみつを塗りたくり、それを3時間放置するのですが多くの場合途中で寝てしまい、枕を汚さないようにうつぶせで寝るため首が大変痛い遺体悲運の漢、リュウです。
さて今回は、上のセリフを声高らかに吐いたあなたに厳しい現実をお伝え申し上げます。
皆さんも、「なるようになる」的な意味のこのフレーズを聞いたことはあると思いますが、多くの場合は「スペイン語」ということになっている気がします。
結論ですが、これはスペイン語ではありません。
じゃあ、何語なのか?→何語でもありません。
あえて言うなら、エセスペイン語とかです。つまりスペヰソ語です。
今朝ツイッターを見ていたら、
「となりにいた人たちがスペイン語で会話をしていて、何もわからなかったけど〈ケセラセラ〉だけは聞き取れた。」
という趣旨のツイートを見かけ、いいネタになると思ってこの記事を書きました。
なお、これだけだとワソポイソト過ぎてコアでつまらないので、
スペイン語にまつわるよくある噂話をぶった切るコウナーも設けました。
①なぜ「ケセラセラ」なのか?
※ここからは専門的な話なので、謝ります。愛~~~とぅいまて~~~ん。
まずは、こちらの名曲をお聞きください。
私は聞くと涙に暮れるほど好きな曲ですが、おそらく事の発端はこの曲です。
サビに、
「Que sera, sera. Whatever will be, will be」
とあります。
つまり、この「Que sera, sera」とかいうのが「Whatever will be, will be」に等しいかのようになっています。
もしそうなら、二つのミスがあります。
- 「whatever」の訳語が「que」のみになっているが本当は「lo que sea」
- 「will be」の部分が、スペイン語では「que」以降の内容が未確定の話なら、未来形(será)ではなく接続法現在(sea)にしなければならないが、英語につられて未来形になっている*1
何だか難しい話がおっ始まりましたが、一言で言うなら、
英語につられまくっているスペイン語みたいなやつ
ということになります。
よって、スペイン語の文法ではこの「Whatever will be, will be」は、
- Será lo que sea
- Lo que sea será
くらいになります。
参考までに、このミスを仮に日本語に当てはめるとどうなるか、考えてみました。
- 明日は予想最高気温が2度から、とても寒かっただた片田だよ。
- TAKUYAは大変頭が良いのででで大王、テストで竹山をして0点を取りマーシーた薬物盗撮。
の下線部のようなイメージです。
2つとも日常的にとってもよく使われる言い回しですネ!!(USO)
②なぜそのツイートが生まれたのか?(仮説)
せっかくなので、あまり生産性はありませんがなぜそのようなツイートをする方がいたのか、仮説をうんざりするほど立ててみました。
・¿Qué será?説
スペイン語で「¿Qué será?」は「何だろう?」という意味で、非常によく使われます。
ただし、ケセラセラのように「será」は普通は繰り返さないので、これを聞いた時に脳内で勝手にケセラセラに変換された可能性があります。
・他の言語だった説
スペイン語以外の何かの言語で、ケセラセラという発音が出てきたのかも知れません。
このツイート主さんはスペイン語を全くわからないとおっしゃっていたので、可能性はなきにしもあらずです。
・ただ単にこのフレーズを使った説
仮にその言語がスペイン語だったとしてもその他の言葉だったとしても、この「ケセラセラ」についての話をしていたなら、文法が合っている合っていないは関係ありません。
・¿Qué cera será?だった説
散々「ケセラセラはスペイン語のわけねいよ。うほっ☆」とわめき立てておきながら、それと限りなく似たフレーズはなくもありません。
「¿Qué cera será?」(ケ・セーラ・セラー)なら「何のワックスなんだろう?」みたいな意味で使えます。
このワックスは塗るワックスにも髪につけるものにも該当します。
TA☆DA★SHI、このフレーズを使う状況はあまり起こりえないので、残念ながら可能性は低いと思います。
・そもそも夢だった説
そのツイート主さんが体験した内容が仮に夢で起こった出来事で、その世界のスペイン語では「Que sera sera」が正当な文法通りなら、文句は言えません。
ただ、もしそうなら「夢だった」と書くはずなので、却下。
・思い込み説
はい、結局この説が最も有力だと思います。
恐らくツイート主さんはまずその会話を雰囲気から「スペイン語」だと予想し、
頭の中でスペイン語で知っているフレーズを探したところ「Que sera sera」が思い浮かび、
それに似た何かを聞いた時に「聞き取れた。やったーまん\(^o^)/コーヒー!ライター!」
となったのでしょう。TABUN。
③をまけ
せっかくなので、非常によく見かけるスペイン語ネタについて、その真偽を勝手に評価します。
噂1:スペイン語でチキンは「ぽよ」だから、「あげぽよ」は唐揚げって意味らしい
はい、散々見かけるツイートですが、ちょっと面白いですね。
「チキン=ぽよ」は確かにそうですが、スペイン語では「よ」と「じょ」の区別をしないので、多くの人は「ぽじょ」と発音します。
なので、「あげぽじょ」なら意味がないのでざんね~~~~~~ん!!!!!
↓万歳三唱
噂2:天空の城ラピュタの「ラピュタ」はスペイン語で「売春婦」という意味
確かに「売春婦」はスペイン語で「la puta」と言えますが、発音は「ラ・プータ」となりラピュタではありません。
なので半分正解としておきましょう。
余談ですが、この映画はスペイン語では「El Castillo en el Cielo」(天空の城)のみになっていますが、作中では城の名前が「ラ・プータ」とがっつり発音されており、この映画を見るスペイン語話者は爆笑の渦に巻き込まれます。(本当)
ケツ論
つまり、「ケセラセラ」は英語につられ気味の、なんちゃってスペイン語です。
多分このツイートをされた方の勘違いです。
もしそれでも「スペイン語会話の中で、確かにケセラセラを聞いたZE☆」と言う方は、録音して是非私に聞かせてください。4649!!!
本日も最後まで温かい目で読んでいただきありがとうございました。正義。
*1:未来形で言う場合もありますが、理由はマニアックなので割愛しまああぁぁぁあす。