この記事は
メキシコのニュースを見るけど(しかも事件系)、知らない単語が出てくるのでわけわからんちん。腹いせにすべてのヤフコメに"私はピアノ"とリプしてやったゼよ。
というあなた向けです。
こんにちは。
いわゆる塵ないし芥でございます(もうお気づきでしょうが)。
今回は、ニュースネタを取り上げた前回と違い、ニュースで実際によく使われる単語や表現をご紹介いたします。
メキシコと言えば物々しい事件なので(断定)、その類のニュースでよく使われる言葉を7つピックアップいたしました。
ついでに、ところどころメキシコの治安情報もおぶち込みいたしました。
これを読めば、スペイン語のニュースがよりわかるようになる且つ日常会話でも時事ネタで盛り上がり、なんだかんだであなたの人生は仏花色に輝くことでしょう。
知らんけど。
↓そんな前回DEATH。
- ①casquillos percutidos
- ②presunto responsable
- ③Se dio a la fuga
- ④arma de fuego
- ⑤herido(a) / lesionado(a)
- ⑥resto humano
- ⑦fosa clandestina
- 最期に(´◉◞౪◟◉)
①casquillos percutidos
=使用済み銃弾
さあ、早速メキシコ臭満載の物騒なワードが出てまいりますた。
(この記事はそういう語彙のみ取り扱っておりまーす。)
銃規制が行き届いたいい意味でぬるっぬるの日本社会では考えられませんが、ここでは事件が起こるときはたいてい使用済みの弾丸が登場します。つまりヌルマゴメドフ(伝説の総合格闘家)
②presunto responsable
=容疑者
「posible responsable」 でも同じです。
「presunto autor」という言い方もありますが、メキシコではほぼ聞きません。
この「responsable」は「容疑者」ほど仰々しい場合でなくても、「犯人」「(悪い事を)やった奴」くらいのニュアンスでも使われます。
※日本のように「~容疑者」という呼び方はなく、
「presunto responsable」単独
もしくは
「ファーストネーム+N」
という呼ばれ方で、被疑者はフルネームでは絶対に呼ばれません。
→たまにN以外のアルファベットの時もあります。なぜNばかりが使われるのかは誰も知りません。「nombre」(名前)の頭文字なんじゃまいかという説がありますが、真偽はわかりません。
挙句の果てに、逮捕されたとしても目にモザイクがかけられるので、犯罪者の人権にとっても優しい国となっております。
使用例:
Anoche robaron 12 pesos aproximadamente dentro de la casa del Sr. ASAKURA. Se supone que el presunto responsable es SHIBATAR de 100035 años de edad.
=昨夜、ASAKURAさん宅で現金約12ペソ(≒60円)が盗まれました。容疑者はシバター(100035歳)の模様です。
→さすが、RIZIN無敗の漢!いつまでもお元気で。
③Se dio a la fuga
=逃亡した
「escapar」「huír」も大体同じ意味ですが、ニュースではこの表現のほうが使われます。
ちなみに、メキシコは基本的に全員逃げて逃げて逃げ回る逃亡大国として知られています。
↓山椒(私が最近トレーラーに凸られて逃げられた話)
使用例:
Un hombre llamado Akira que intentó robar una charola totalmente desnudo se dio a la fuga rumbo al cielo cuando llegaron policías.
=全裸でお盆を盗もうとしたアキラという男が、警察が来た時に天空に向かって逃亡しました。
→うーん、常に100%!!!!!
④arma de fuego
=銃
直訳は「火の武器」(=火器)です。
普通の呼び方は「pistola」ですが、ニュースでは「arma de fuego」が使われます。
なお、対義語の刃物は「arma blanca」です。
使用例:
Una tienda de abarrotes fue asaltada por un hombre con un arma de fuego, sin embargo, el dueño del local lo partió en mil pedazos usando HADŌKEN.
=とある雑貨店が銃をもった男に襲われましたが、店長が波動拳を使って男を木っ端みじんにしました。
→この事件の一部始終をスカっとジャパンに投稿しましょう。
(なお、この店長は私ではございません。念のため。)
⑤herido(a) / lesionado(a)
=けが人
この二つにニュアンスの違いはないと思います。
なお日常会話では、「けがをする」は「lastimarse」が多く使われます(少なくともメキシコでは)。
使用例:
TAKUYA explotó por odiar tanto a HIKAKIN la tarde de este jueves, sin embargo, no hubo heridos.
=今週木曜日の午後、TAKUYAは大明神様を憎むあまり爆発しましたが、幸運なことにけが人はありませんでした。
→じゃあ華やかに散ったTAKUYAは人じゃないんかーーーろーーーぐーーーでなしーーーーーーい。
⑥resto humano
=人の残骸(=遺体)
これもまた物騒ですが、この国のニュースでは頻出単語です。
これ以外では、「cadáver」「cuerpo」も同じ意味でよく使われます。
使用例:
Esta mañana hallaron restos humanos en el malecón. Un hombre que bailaba PARAPARA cerca de ellos comenta "Yo soy PIROKI. ¡Pero no tengo nada que ver! ¡Pero no tengo nada que ver!".
=今朝、土手にて人の遺体が発見されました。遺体のそばでパラパラを踊っていた男は、「私はPIROKIです。でも私は関係ねい!でも私は関係ねい!」と供述しています。
→はい、OPP!(Omae, Perfect Prisoner=お前、完璧な囚人)
⑦fosa clandestina
=不法の墓穴
どういうことかと申しますと、この国では893の方々が色んな因縁をつけて人々(大抵は敵対勢力の関係者)を誘拐し、何だかんだでSA・TSU・GUYしてから掘った穴に遺体を一度で大量に埋めます。
その穴が「fosa clandestina」と呼ばれます。
特に、私の生息地のGuanajuato醜州はメキシコ屈指の墓穴の発見量を誇り、たびたびニュースになります。
なお、発見されるご遺体はあまりに多いため、身元判明にかなりの時間がかかります。*1
最期に(´◉◞౪◟◉)
大変物騒な話ばかりで申し訳ありませんでした。
しかし、これはメキシコで実際に四六時中起きている現実なのです。
ただ、いくら不快であろうとも、私たちは真実に目を向けなければなりません。
それをすることが、諸問題の解決へのスタートラインに立つことなのです。
そう、真実はいつも一つ!(by 迷探偵・理解するのが困難くん)
本日も最後まで温かい目で読んでいただきありがとうございました。
2020年版世界危険都市ランキング
*1:私の職場でも2018年10月頃にに女性社員が行方不明になり、いまだに見つかっておりません。大変痛ましいです。