この記事は
ふらっとスペイン語圏にやってきたが、現地人の名前がわからないので全員〔阿部〕と呼んでます。ひんしゅくを買うので名前教えてクレメンス。うほっ、いい漢☆
YA☆RA★NA☆I★KA。
というあなた向けです。
こんにちは。
最近朝が少し寒く、トイレの便座がガリガリ君状態で座りたくないので、空気椅子と同じ要領で用を足す高等テクを身に着けた漢、リュウです。
(便座を温める22世紀の夢の道具など、この国にはありません)
さて今週のサザ◯さんは~~~、
冒頭のような大変盛んなあなたのご要望にお答えする記事です。
【ザソネソなお知らせ】誠に残念ながら、私はノンケです。
はじめに
スペイン語圏の名前は、ほとんどが聖書に登場する人物のものです。
近年は英語の名前(Mike, Bryanなど)を付ける人も結構いますが、名前は「選ぶ」という感覚なためみんな似たような名前をしており、学校や職場などは名前がモロ被りで大変なことになります。
※私の職場には「Eduardo」(エドゥワルド)が7~8人いて大量発生しています。
また、特に最近は「Gokú」「Sayonara」(実在するらしいです)など、わけのわからん思い思いの名前を付けるケースが結構ありますが、日本で言う「キラキラネーム」のようにDQN扱いされることが多いです。
そして、アジアの数か国を除いて全世界に言えることですが、苗字は基本的に呼ばれません。
名前の構成
スペイン語圏の名前の構成は、次の通りでござ早◯。
名前1 / (名前2) / 父親の名字 / 母親の名字
ただし、名前は1つでも2つでも93.1個でも大丈夫ですが、大抵の人は2つです。
かのスペイン人画家ピカソ氏の本名は十数個あったのは有名な話です。*1
スペイン名前トップ10発表ぉぉおぉお汚ぉお糞をお!
「じゃあ、結局どんな名前なんだよ空気椅子ゴリラ野郎」
という意見をいただきましたので、しょうがないからありふれた名前上位10個を紹介します。
※スペインのデータですが、ラテン諸国も大体同じだと思います。
※上記のように、基本的に彼らの名前は複数あるので、組み合わせを無視したものです。つまり「Juan Carlos」「María José」などはそれぞれ4つが「1」とカウントされています。
※ちゃんと男女別に分けました。人類皆平等です。
〈男性〉
- José (ホセ)
- Antonio (アントニオ)
- Juan (フアン)
- Manuel (マヌエル)
- Francisco (フランシスコ)
- Luis (ルイス)
- Javier (ハビエル)
- Miguel (ミゲル)
- Carlos (カルロス)
- Ángel (アンヘル)
〈女性〉
- María (マリア)
- Carmen (カルメン)
- Ana (アナ)
- Isabel (イサベル)
- Dolores (ドロレス)
- Pilar (ピラル)
- Teresa (テレサ)
- Rosa (ロサ)
- Josefa (ホセファ)
- Cristina (クリスティーナ)
はい、どれも道端で練り消しを投げれば絶対に当たりそうな名前ですネ!
(ただし女性部門の5位Doloresと9位Josefaは、私の周りにはいません。年配の方に多いのか、もしくはスペイン人に多いのかはわかりません。)
これだけだとつまらないので、勝手に例文(とってもわかりやす~い)作りました。
ぜひ会話で使ってチョソマゲ。
- 私の名前はカルメンです。もちろんあだ名に決まってます。
=Mi nombre es Carmen. Por supuesto que es un apodo definitivamente. - アントニオ・ビンタはとても腹が立っていたので、ゴリラの頭の上で踊り始めました。
=Antonio Binta estuvo tan enojado que se puso a bailar encima de un gorila. - カルロス・トシキ、もうHIROKIの家に汚物を投げるのはよしなさい。
=Carlos Toshiki, ya deja de aventar cosas sucias hacia la casa de HIROKI.
変な名前(日本人感覚で)
せっかくなので、そんなのも紹介しましょう。
「変」と言っても、スペイン語ネイティブにはごく普通のものも含まれるので、あらかじめご了承ください臭い。
〈男性〉
- Omar (オマル)
→よくある名前ですが、渋滞に長時間巻き込まれても大丈夫そうです。何となく。 - Mario (マリオ)
→なんかものすごい勢いで亀踏んでそうですが、この名前の人は割と結構います。ちなみに「ルイージ」さんはスペイン語圏では基本的にいないと思います。
〈女性〉
- Margarita (マルガリータ)
→ボボボーボ・ボー〇ボが喜びそうですが、女性の名前です。つまりアイコニッ〇さんです。 - Blanca (ブランカ)
→ストリー〇ファイターⅡのせいでむさ苦しくて自家発電する男のイメージがありますが、女性の名前です。 - Soledad (ソレダー)
→名前の響きは変ではありませんが、意味は「孤独」です。つまり私と同類です。 - Lolita (ロリータ)
→何だか可愛らしそうな名前ですが、私が出会った唯一のロリータさんは60くらいのおば様でした。萎え。
〈苗字〉
そもそも「名前」ではありませんが、ついでに。
- Vaca (バカ)
→スペイン語では「V」は舌を噛まないので、普通に「バカ」です。意味は「牛」で、結構います。知的な馬鹿さんもいると思います。 - Calvo (カルボ)
→意味は「禿」です。ちなみに日本でも「禿」(かむろ)さんが実在するそうです。これもボボボーボ・ボー〇ボ行きです。 - Guerra (ゲーラ)
→意味は「戦争」です。私の空手の後輩にこの苗字の人がいますが、平和主義者だと思います。 - XXXXX (コンプライアンス)
→何回もネタにしていますが、触れないわけにはいきません。「ma」で始まる人類の誕生に不可欠なあれです。スペイン語での意味は「片腕の」です。サッカーのペルー代表に「Reimond XXXXX」という選手がおり、日本の放送では本人に無許可で下の名前、もしくは「〇ヌコ」に変えられたそうです。人権侵害です。合掌。
↓山椒
で、名前と苗字をスペイン語で言うと?
- 名前→Nombre
- 苗字→Apellido
でーす。
余談ですが、「nombre」は「まさか」「冗談ヨシ子ちゃん」みたいにも使われます。
例:
A: Ayer estuve tomando con Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso pero mirándolo bien me di cuenta de que fue Reimond XXXXX.
B: ¡Nombre!
A: 昨日パブロ・フアンなんちゃらと飲んだんだけど、よく見たらレイモンドなんちゃらだった。
B: まさか。
最期に
名前選びは慎重にしたらいいと思います。
子供は一生背負っていきます。
苗字が変な場合は養子に行きましょう!(無責任)
本日も最後まで温かい目で読んでいただきありがとうございました。
*1:ピカソのフルネームは「Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso」だそうです。