こんにちは、猛暑日の弟です。
近頃、私の兄が日本中で猛威をふるっており、多大なるご迷惑をお掛けしております。
さて今回は、
「メキシコに行きたいけど殺されたくない」
というあなたの悩みにお答えするコウナーです。
第一鉄則は言うまでもなく、「相手の言いなりになること」ですが、具体的にスペイン語でどう言ったらいいのでしょうか?
今回は、強盗にあった時に言うべきこと、行ってはいけないNGワード集をぷりっと勉強しましょう。
〈言うべきフレーズ〉
・スペイン語わかりません。私は哀れな豚です。
=No sé español. Soy un pobre cerdo.
→私もこれを言って、恐喝の際に持ち物の8割を盗られずに済んだ経験があり、非常に効果的なフレーズです。
最初の「no sé」は「no entiendo」(=理解しません)、「no hablo」(=話しません)でも大体同じニュアンスです。
豚の「cerdo」は「puerco」「cochino」「guarro」など色んな言い方がありますが、メキシコでは「cerdo」が一番よく使われます。
ポイント
なるべく片言で言いましょう。
カタカナに変換して言うとうまくいくと思います。
・今手持ちのお金全て差し上げます。そしてあなたのことを愛してます。
=Aquí tiene todo mi dinero que traigo ahora. Y yo te amo.
命と引き換えに、全てのお金は惜しみなく捧げましょう。
「お金」ではなく「貴重品」と言いたい場合は、最初の部分を「Aquí tiene todas mis cosas de valor」に置き換えましょう。
ポイント
相手に変な刺激を与えないために、さりげなく愛の言葉を伝えましょう。
そこから芽生えるものがあるかも知れませんね。
絶頂でぷろ○ん!
・最寄りのATMまでご案内いたします、親愛なるお客様。
=Lo llevaré hasta el cajero automático más cercano, estimado cliente.
実際はその場で金品を奪って逃げるパターンがほとんどですが、中には誘拐されてATMで現金を下ろさせることもあります。
ポイソト
真摯になって対応しましょう。
お客様は神様です。(棒読み)
・私のデビットカードの暗証番号は「4274」です。
=El NIP de mi tarjeta de débito es 4274.
もちろん「死になよ」です。
ポイント
暗証番号ももちろん惜しみなくさらけ出しましょう。
〈NGフレーズ集〉
日本人(典型的な)なら強盗恐喝時に言いたくなりそうな次のような言葉で返すと、ほぼ確実に笑点昇天するので、できれば控えましょう。
・もってけ泥棒。お前の母ちゃん犯せ。
=Llévate todo, ladrón. Chinga tu madre.
最後の部分は日本語にすると妙ですが、メキシコ人が怒るとかなりの確率で吐くセリフです。
英語で言うところの「mother fucker」的なやつです。
何度も言うように、この国の悪党は気分を害した時点で試合終了(=来世頑張れ)なので、絶対にやめましょう。
・お金ないよ、糞馬鹿野郎。
=No tengo dinero, pinche pendejo.
これも上と同じ理由です。
「pinche pendejo」もメキシコでは全国民に愛用されている大人気☆悪口で、この国がいかに糞馬鹿野郎で満ち溢れたいるかが垣間見えます。
・でもそんなことより~その太った醜いボデー何とかしたいだろ~?
=Pero dejando eso aparte, quieres mejorar ese cuerpo gordo y feo, ¿verdad?
8割方のメキシコ人にこの「太った醜いボデー」が当てはまるので図星なのですが、事実でも気分を害するので言わないようにしましょう。ポケモンじゃあ、ないんだZE?
・金もへったくれもねゑよ。ピーーーーへ行ってらっしゃい。
=No tengo ni dinero ni madre. Vete a la verga.
非常にメキシコチックな表現です。
「madre」は本来は母親を意味しますが、メキシコでは不快感を表しながら何かを指す時によく使います。*1
※「ピーーーー」は人類の子孫繁栄のためには不可欠な部位ですが、書くとBANされかねないので泣く泣く隠しますた。(このリンクは絶対に開いてはいけません。そう、絶対にな。)
そもそも「ピーーーーへ行ってらっしゃい」が意味不明ですが、メキシコでは国民のほぼ全員が使います。
ただの悪口なので命を守るために強盗には使わないのが賢明です。
・一気一気一気一気!
=¡Fondo fondo fondo fondo!
これは飲み会で誰かに一気飲みを強要する時に使うフレーズです。
メキシコには日本のようにコールという概念がなく、唯一決まった言い方があるのはこれだけです。「乾杯」(salud)も日本のように始めにみんな揃ってやるわけではなく、飲みの最中に事あるごとに使われます。
場を盛り上げるのも大事ですが、恐喝された時に一気飲みを促してもさすがのメキシコ人でも乗りません。
多分殺〇れるので自重しましょう。
ちなみに、メキシコ人はこういうシュールな笑いを理解できないので、このブログは冷めた目で左へ受け流すことでしょう(日本人閲覧者様も同様説)。
・ばだばだばびーーーばっばっばだっぼ。
=Ba-da-ba-da-ba-be bop-bop-bodda-bope.
スキャット○ンもどうせ受けないので自重しましょう。
生きることに着かれたあなたは逆に使ってみましょう。
最期に
まあ、悪党はとにかく変に刺激しないことです。
私のかつてメキシコで知り合った某知り合いの日本人は、ブラジルで強盗に抵抗してその場で絶命されました。
犯人が欲しいのは金品なので、それを差し出せば引き続き生きられます。
日本のような理由のない無差別殺人は基本的に起きません。
抵抗したりこの記事でご紹介したようなNGフレーズはくれぐれも使わないようにしたらいいんじゃまいかと思います。
これらを使って快適な恐喝ライフをエンジョイしましょう☆
異常!
*1:使用例 Pásame esa madre. =そのくだらねえやつ頂戴。